調子のいい数値からは、いい行動は生まれない。
集計に悩む時代は終わりました。残ったのは、調子のいい数値を材料に行動を決めてしまうことです。私たちが毎月、都合の悪い仮説を持っていく理由。

集計が、仕事だった頃
以前は、集計そのものが仕事でした。何をどう数えるか定義を決めて、式を組んで、表にする。形になる頃には、その月が終わっていました。
今は違います。こう見たい、と言えば出てきます。集計は、もう悩むところではありません。
悩みは、その手前に移りました。何を見たいかを決めているのが、自分だということです。
見ていたのは、三つだけ
自分の会社でいえば、毎月見ていたのは売上と原価、それに受注の見込みでした。この三つを並べると、だいたい安心できます。
安心できる並びを、自分で選んでいたのだと思います。人は見たいものを見ます。経営者も同じです。むしろ、決めた本人であるぶん、都合の悪い数値ほど見なくなります。
道具が変わったので、つまずく場所も移りました。
AIは、おべっかを使わない
自社の数値をそのまま渡して、ここから何が読み取れるか客観的に考えてほしい、と頼んだことがあります。返ってきたのは、私が並べていなかったものでした。
頼んでいないことを言われる。そこに価値があります。
気分のいい話ではありません。ただ、正しい。どれも、うすうす分かっていたことです。輪郭をはっきりさせないようにしていただけでした。
都合よく解釈しない相手がいるのは、心強くもあります。
変えるのは、見る順番ではない
悪い数値を直視しましょう、という話に読めるかもしれません。違います。
気合いで見る習慣は、続きません。嫌なものは、嫌です。続かないやり方を人に勧めるつもりはありません。
変えるのは、行動を決める材料のほうです。
調子のいい数値から出てくる結論は、たいてい「このまま続ける」です。打つ手が増えません。都合の悪い数値からは、やることが具体的に出てきます。資金が足りなくなる月が分かれば、調達の時期が決まる。使える補助金の締切も決まる。数値そのものは動いていません。順番が決まっただけです。
やることが決まってしまえば、その数値はもう怖くありません。見られるようになるのは、あとの話でした。
見るべき指標は、言い当てられない
初回の打ち合わせで、御社が見るべき指標を言い当てることはできません。言い当てる会社があるとすれば、他社の型を当てているのだと思います。
私たちにできるのは、行動のデータと売上のデータを繋ぐことです。誰がどこで手を止めているか。どこで転記や二重入力が起きているか。システムは私たちが作っているので、その動きはそのまま残ります。結果の数値と並べると、思い込みの入っていない仮説が立ちます。
そのあと、私たちの見たい形に寄っていないかをAIに点検させます。偏りを削ってから、社長のところへ持っていきます。お渡しするのは結論ではなく、議論の材料です。
見たい分析は、しない
私たちは、御社が伸びなければ続けられません。契約で縛って残る会社ではないからです。見たい集計を作って、その場で喜ばれる。それで翌月に何も変わらなければ、自分の首を絞めるだけです。おべっかは、こちらに返ってきます。
見たい数値を、きれいに出す会社ではありません。
次が決まる数値を、一緒に探す会社です。
毎月、そのために通います。
数値が悪くても、次の手が決まっていれば、経営はそれほど不安ではありません。逆に、いい数値だけを眺めていると、何も決まらないまま月が過ぎます。不安をつくるのは数値の大小ではなく、手が決まっていないことだと思っています。
自分の会社の数値も、毎日そうやって相談しています。自分がやっていないことを、御社にお願いするつもりはありません。
よくあるご質問
- 月次の仮説レポートは、別料金になりますか?
- 月額の保守契約に含みます。別途費用はいただいていません。原則として月に一度うかがい、その場で一緒に見ながら議論します。資料を送って終わりにはしません。
- 分析にAIを使うとのことですが、自社のデータを外部に出すことになりませんか?
- 利用するのは、送信内容がモデルの学習に使われないことが規約で定められたAPIに限っています。個人向けの無料サービスに業務データを貼り付けることはしません。渡す前に、個人情報や取引先名など分析に不要な項目は外します。使用しているサービス名、学習利用の可否、ログの保持期間は一覧にしてお渡しできます。判断材料が足りなければ、実際の運用をお見せします。
- 判断に使えるデータが溜まるまで、どのくらいかかりますか?
- 業務量によりますが、稼働からおおむね2〜3か月で傾向が出はじめます。それまでは現場での観察と聞き取りが中心になります。データが薄い時期に、無理やり分析結果を作ることはしません。
- 操作の記録は、社員の評価に使われますか?
- 評価には使いません。個人別の成績として経営側に提出することもしません。目的は、うまくいっているやり方を見つけて他の人が使える形にすることです。何を記録するかは、導入前に現場の方へ説明したうえで決めます。
技術は真似できる
定着させるノウハウが、弊社の強みです。
まずは相談してみる
現状を整理してみる、くらいの気持ちで大丈夫です。
見せていただいた作業を、動く画面にしてお返しします。